BLOG & TOPICS
二兎を追う時代
米大リーグMVPの大谷翔平選手は、なぜ投手と打者の「二刀流」を成し得たのか? なぜ他の選手にはできなかったのか? スクモールが本気で思考分析した答えをぜひご覧ください!
● 大谷翔平から何を学ぶか
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が今季リーグのMVP (最優秀選手) に選ばれましたが、正直なところ私自身もかなり興奮しました。ホームラン数も投手としての勝利数も、特にリーグ後半は日々速報が楽しみになっている自分がいました。野球に興味がある人もない人もいるかと思いますが、どんな分野においても日本人が世界で活躍する姿はとても誇らしく感じるという方はたくさんいると思います。二刀流というキャッチ―な言葉も手伝って、さらには記者会見などのあの立ち振る舞いも含めて、まさに「憧れ」という存在にピッタリの人物だと思います。
そこで、大谷選手について分析をしてみたいと思います。投手と打者の2つにおいて結果を残したことが最も評価されたところですが、なぜそれを成し得たのか、なぜ他の選手にはできなかったのか、私なりの思考分析を進めてみました。
1つの側面として、スペシャリストという概念がこれまでそのような選手を生み出さなかった理由になっているのではないでしょうか。それは、「何かを極めようとする」=「1つに絞る」という概念です。当然、時間的な限界がある以上、数が多くなればなるほどそこに費やせる時間は制限されます。ですから、専門という意味はある意味「他を排除する」ことに繋がっていきます。それが先入観として社会通念となり、スポーツなどは特にそれが前提になっていたと思います。日本のことわざでも『二兎を追う者は一兎をも得ず』という言葉があり、まさにスペシャリストを紐づけるような言葉です。
そんな中で今回、大谷選手が教えてくれたことは『二兎を追ってもよい』ということだと思います。やりたいこと、携わりたいこと、夢、将来の仕事においても、諦めずに、両方できることを前提に努力するべきです。例えば、先生になりたい、でもデザインの仕事にも興味がある、そんな時にどちらにしようかなではなく、そのどちらもやればいいのです。選択しなければならないということは本当の最終段階であって、今の子どもたちが社会人になる時には、もっと多様な働き方になっているでしょうから、私個人的な見解としては、可能になってくると思います。今でも副業を認める企業が増えているくらいです。
この先、もっとこの認識が広がっていき、それぞれが複数の企業に所属するという時代も遠くないと思っています。様々な分野における二刀流、三刀流が当たり前になっていくはずです。その先駆けとして大谷選手が示してくれたような気がします。子どもたちを指導する中で、将来の夢や仕事など、話題になることは少なくありません。その時に、決して否定することなく、絞らせることもなく、そのために必要な道筋を与えてあげられるような教育者でいたい、そんな思いを抱かせてくれた大谷選手のMVPでした。
● やる気の源 (みなもと)
今年もあと1ヶ月、毎年のことですが、もう1年が終わるのかと時の流れをしみじみ感じながらも、時間は有限であることを再認識します。他人に配慮することは大切なことですが、それを意識しすぎてストレスを増やしていったり、不安や心配で埋め尽くされることのないように、良い意味で自分中心に生きていく術を子どもたちには持ってほしいものです。学校も仕事も、自分で楽しくすることができます。苦しい時もあるでしょう。しかし、その苦しさと、楽しくガムシャラに、は共存できると思っています。毎日一生懸命になってガムシャラに楽しみましょう。
それでも、やる気が起きないというそこのキミ! やる気が出たら行動できるという先入観を一旦取り除いてください。逆です。行動がやる気を引き起こすのです。行動をしていく中でだんだんやる気が生み出されていくもので、やる気という気持ちを行動の源にしていてはいつまで経っても実行に移せません。とにかくやってみる、そしてその中でやる気を支配して楽しむ、これが生きていく上で非常に重要な原理原則だと思います。
一度きりの人生を、少しでも楽しく幸せに生きるために、他人の時間を生きるのではなく自分の時間を生きることを忘れずに、どんどん行動して、何かを諦めることなく、全部ゲットしましょう。