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人類の歴史分岐点

2022/03/07
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岡崎 吉博[Yoshihiro Okazaki]|スクモール代表のイメージ
岡崎 吉博[Yoshihiro Okazaki]|スクモール代表

ロシアのウクライナ侵攻が激しさを増す一方で、「自分が考えたって世界情勢は何も変わらない」と思っていませんか? 子どもたちにとって科目学習の暗記よりもよっぽど大切な学びの本質を解説します。

● 戦時下における平和の祭典

 ロシアのウクライナ侵攻で世界中が緊迫している中、平和の祭典パラリンピックが開催されました。これまで大きな戦時下で行われた歴史は、ほぼありません。日本でも1964年にオリンピックが開催されましたが、実はその前の1940年に開催予定でした。しかしそれは中止になりました。1937年に日中戦争が始まったからです。開催が決まってからその国が返上したのは後にも先にもこれだけです。

 もちろん、開催国であったからということもありますが、今回の北京においても、世界中からロシアが非難され、それを支持している中国ですから、果たして全くの無関係と言えるのかというと疑問符がつきます。自分の中で、このタイミングは中国を配慮した可能性はあり得ると思いました。それは、例えばこれが数ヶ月前に起きていた場合、つまり北京オリンピックのもっと前であれば、開催の是非が議論されていたでしょう。もちろん「中止」という選択も。しかしオリンピックとパラリンピックのちょうど中間地点、選手団なども現地入りしているくらいの段階です。まさに議論の余地を与える隙間がなかったので、開催されました。

 これが中止になっていたら、中国としてもロシアを支持することには躊躇せざるを得ません。世論的にも反発が起きるでしょう。そう考えると、突発的なものではなく、しっかりと計画された上での軍事侵攻だったのではないでしょうか。しかしこの戦争の落としどころは一体どこにあるのか、それを担うのはNATOなのか、アメリカなのか、はたまた中国なのか。世界中がまだ暗中模索状態ですが、少なくとも、非戦闘員の人々が安全に避難できることを最優先にしてもらいたいものです。

● 「自分が考えたって…」を捨てよう

 前回、立場になりきって考える「当事者意識」というお話をさせていただきましたが、それがたとえ実際に反映されることのない事象だったとしても、もしくは意味を成さないように思えても、私は重要だと思っています。

 「自分が考えたって世界情勢は何も変わらない」という意見には大反対です。日本国内においても、若者の政治関心が低いなどよく話題にのぼりますが、その原因は教育が大きく関係していることは間違いありません。それに加えて、この「自分には直接影響しないことへの思考や仮説」に対する本質をもっと理解しなければならないと思います。仮説を立てた上での推論、そして結論を持つことは、今後明らかになっていくものに対しての自分の捉え方が違っていきますし、そこから学ぶ思慮の深さも変わっていきます。それが無数に蓄積されていくことによって、次の仮説の精度が上がっていきます。それが学びの本質です。いざ、自分が直接影響することやその立場になったときに、決断をしなければならない状況において、その積み重ねてきた精度の高さが力を発揮するのです。

 小学生のうちは難しいトピックでなく、身近な話題や楽しいことで構いません。中学生・高校生に上がっていく段階で、だんだんレベルを上げていって世の中の政治や経済にまつわるトピックで仮説と検証を繰り返す。たとえ自らが影響を及ぼせない事象だとしても、です。むしろ影響を及ぼせないからこそ、いくらでも失敗してもいい、思いっきり自由に考えることができるわけです。科目学習の暗記よりもよっぽど重要な学びの本質です

 新型コロナウイルスに続き、ロシアのウクライナ侵攻は間違いなく後世に歴史として残る大きな出来事です。人類はこれらの歴史をしっかりと学びに変え、次世代の世界平和に活かさなければなりません。

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岡崎 吉博[Yoshihiro Okazaki]|スクモール代表のイメージ
岡崎 吉博[Yoshihiro Okazaki]|スクモール代表

【数千人の生徒・保護者と向き合う人気実力派講師】 20年以上も教育現場に身を置き、これまで多数の卒業生を難関高校・大学へ輩出。学校長として運営する塾教室は、グループ内で全国トップレベルの売上規模を誇る。 現在は合同会社スクモール代表社員、講師。

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