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柔軟にいきましょう、お互いに
「親ガチャ」という言葉が、2021年の流行語大賞にノミネートされるほど一般的に広まりました。最近では「配属ガチャ」という用語も生まれています。自分の仕事に向き合って楽しくするにはどうしたら良いでしょうか? みなさんには働くことに「価値」を感じられる大人になって欲しいと願っています。
● ガチャガチャ騒がしいですが
最近は、○○ガチャという言葉が流行っていて、親ガチャとか上司ガチャなど、インターネット上の用語として使われています。元々は、カプセルトイ(ガチャガチャ)、そしてソーシャルゲームのガチャ(くじ引き)などが由来となっています。日常生活で運の要素が強いものに対して使い、どちらかというと、それを皮肉的に表現することがほとんどです。「親ガチャに失敗、リセマラできたらいいのに」といった感じです。リセマラとは、ガチャとリセットを繰り返すことをリセットマラソン(リセマラ)といい、ハズレが出てもリセマラすればいいという安心材料の1つとして使われます。
「親ガチャ」は、2021年の流行語大賞にノミネートされるほど一般的に広まりましたが、私も言葉自体は知ってはいたものの、使ったこともなく、むしろよくこんなに色んな新しい言葉が出てくるなぁと面白がっていた程度です。そもそも親ガチャ以前に、日本に生まれたというだけで国ガチャとして大当たりな気もしますが。。
最近では「配属ガチャ」などと言って、就職の内定を辞退または入社してすぐに配属先が希望通りにいかなかったり上司に恵まれなかったりしたら退社する、、ということらしいです(汗)。立場的に若者を迎え入れる年齢になった私からすると、炎上を覚悟で言わせていただきますが、いやそれはむしろこっちからしたら新卒ガチャだし!と言いたくなります(笑)。新入社員で優秀な人材に恵まれますようにとお祈りしながら毎年迎え入れているわけですよ、と。私も老害の仲間入りでしょうか。。
● 働くことの価値
時代は劇的に変化し続けていますので、価値観や表現の相違には各世代がお互いに柔軟でなければならないという持論があります。しかし、「親ガチャ」にしても「配属ガチャ」にしても、用語が生まれてSNSという吐露する場所ができてしまったばかりに、共感を生みやすくなっただけでなく、その相手側にも広く伝わってしまい不快な思いをする、といったことが増えたような気がします。
情報入手や1つのコミュニティとしてSNSの意義は確かに存在すると思っていますので、全否定はしませんが、そこにやはり弊害はあるのも事実です。そして、SNSで知った意見がマジョリティではないかもしれないということも念頭に置いて情報を得ていくことも必要です。極小の反対意見がさも大多数の意見のように取り上げられてしまうと、「分断」という言葉によって拡散されてしまい、先入観を植え付けてしまいます。やはり複数のメディアやニュース記事を常に並行して見ることがその弊害を抑える1つの策になるでしょう。情報リテラシーという言葉も広く使われていますが、その中身は、日々の情報の咀嚼(そしゃく)精度であり、それは思考力によって高めることができます。
「労働の義務」とは、決して押しつけられた苦行ではなく、働くことは尊いものであり、楽しいものであると私は思っていますし、若いスタッフにもなるべく伝えていこうと思いながら研修などをしています。配属ガチャなどと言わずに、自分の仕事にまず向き合って楽しくするにはどうしたら良いかを考えてみると良いと思います。みなさんは働くことに対してどういう気持ちで向き合っていますか? 今の仕事の苦しさなどはあるかと思いますが、苦しさと楽しさは共存できるものです。そして楽しさは自分で創造するものだと思います。少子高齢化は防げない状況で、働き手はこれからますます減っていく一方です。だからこそ、働くことに価値を感じられるような大人になってもらいたいものです。
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