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2022年という1年間はみなさんにとってどんな1年間だったでしょうか。受験生であれば入試までの期間、必死に最後まであきらめずに追いかけてください。受験生以外の人も、年始には新たな気持ちで自分を変える工夫をしてみましょう。すべてはトライ＆エラーです。たとえその中で失敗したとしても、何回転んだとしても、そばにいる学校や塾の先生たちがきっと起き上がらせてくれて、支えてくれるはずです。

● 紡がれていく想い

　サッカーのワールドカップでアルゼンチン代表のメッシがトロフィーを掲げる姿に、久しぶりに涙が流れました。アルゼンチンを推していたというわけではありませんが、メッシが10代のころから見てきた世代からすると、非常に感慨深いものがあります。ようやく手にした栄光、夢にまで見た景色、きっと彼の人生において決して色あせることのない瞬間になったことでしょう。

　実は最近、同じような気持ちになった瞬間があります。12月24日のクリスマスイブの日、ある教え子の結婚式がありました。中学・高校と私が塾で教えていた生徒で、今は学校の先生として頑張っている26歳の女性です。お相手も学校の先生ということで、私はもちろん知らない方ですが、当然新郎新婦の招待者は学校関係者が多く、両者の勤める学校の校長先生が祝辞を述べていらっしゃいました（こんな結婚式も珍しいですよね笑）。

　そして最後の新婦の挨拶で、ご両親に向けてのメッセージとなるわけですが、その冒頭で、「私が学校の先生になったのは、これまで出会った学校の先生や塾の先生が寄り添ってくれたおかげで大きく成長することができ、しかも恩着せがましいこともなくとても自然に接し続けてくれて、私もそんな存在になりたいと思ったからです」というフレーズがありました。学校の先生だけでなく“塾の先生”というワードが出てきたことに驚きと嬉しさと、感謝と。勝手な解釈ですが、彼女の人生に大きく寄与したであろうたくさんの先生の中に、少しだけかもしれませんが自分も入っているような気がして、そんな気にさせてくれて、同時に、小さいころから見てきた女の子が大人の女性として立派に話をしている姿を見て、なんとも感慨深い気持ちで満たされました。

　メッシと重ねてしまうのは変な話かもしれませんが笑、少なくとも、この短い期間で2回も涙を誘うような気持ちになったことは間違いなく、今年という1年が素晴らしい年になったと感じた瞬間でもありました。彼女の生徒にも同じように感じてくれる子がいて、またその子が学校の先生になって、、、みたいな、歴史の中で紡がれていくものはあるのだろうと、そうであったらいいなと、涙腺は緩みっぱなしです。

● トライ＆エラーを繰り返した先に

　2023年が始まります。2022年という1年間はみなさんにとってどんな1年間だったでしょうか。受験生であれば、苦しい1年間だったことでしょう。逆にもしそうでなければ困ります。残りの入試までの期間、必死に最後まであきらめずに追いかけてください。今年は年末年始とか言っていられません。ご家族の方の協力も必要だと思いますが、まずは自分の中で危機感を持って毎日毎日を大切にしっかり努力してください。それが必ず実を結び、合格という成功体験を手にすることができます。

　受験で人生が壊れることは決してありませんが、「成功体験」というかけがえのない財産を得るチャンスです。残りの期間で何をすべきか、ちゃんと計画を立てて猛烈なスピードで取り組んでほしいと思います。受験生以外の人も、年始には新たな気持ちで自分を変える工夫をしてみましょう。すべてはトライ＆エラーです。やってみて、それを修正してまたやってみて、それを繰り返していけば絶対に変わっていきます。

　学生の子どもたちにこの言葉は実感ないかもしれませんが、人生は短く、今この瞬間を大切にして、どんどんチャレンジしていきましょう。たとえその中で失敗したとしても、何回転んだとしても、そばにいる学校や塾の先生たちがきっと起き上がらせてくれて、支えてくれると思います。みなさんの身の回りにいる先生たちは、きっとそうしてくれる先生たちです。

　今年もありがとうございました。来年も思考力を育てる授業を精一杯提供し続けます。

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